電子レセ請求におけるレセ記載要領コード化に関するアンケート結果

「とても手間。コード化はできれば廃止して欲しい。」

ご協力ありがとうございました。今後の診療報酬改定改善に向け、結果を活用させていただきます。

◆実施日7/1~7/20 FAX,メール送付 ◆回答率:約15%(90/625医科会員医療機関)
90医科医療機関より、回答が寄せられ、事業形態は、病院19、診療所52、無記入19でありました。
56医療機関より、請求事務時間が増えたと回答がありました。 「全てにおいて、1~2個追加のマウスクリックが必要となるため手間が増えている」、「表示されるコードが多すぎる時、探すのが大変。」などの声が寄せられました。
コードの入力方法は、手入力する必要があると答えた医療機関が47と最多となり、同じレセコンでも違いが見られました。
寄せられた意見には、「PCに自動的に点数が入力されるわけではなく、伴ってコードも都度手入力しなければいけない。また、点数に必要なレセ記載コードを調べ、レセコンに登録する作業も増えた為、業務負担は増加した」、「点数を選択し、プルダウンして該当する項目を選択する方式だが、選択項目が煩雑だと思われる」など医療現場の切実な声が寄せられました。

レセ記載要領のコード化で最も煩雑、不必要と感じる項目に寄せられた主な意見

●入力項目が多い。                         

●往診、訪問診療のそれぞれにコードが必要で、さらに診療日のコードも入力しなければならず、内容が重複し、レセプトも見づらいし煩雑に感じます。    

●在宅管理料(往診)を算定する際の日付が手入力なため。レセコンメーカーに日付を自動で読み取れるよう依頼したがそれが叶わず手入力を行っている。   

●自動的に今まで入力されていたコードを削除し、新たにコード化されたものを手入力している。手間がかかる。全く効率化になっていない。時々、入力のもれがあると返戻で返ってくるのも、とても手間。コード化はできれば廃止して欲しい。

●選択式コメントから入力できる場合もありますが、リハビリ、在宅医療については、コード表より選んで手入力する事が大変です。            

●画像診断は、点数入力により部位がわかるのにさらに部位を入力しなくてはいけなくなり、二重入力の必要性が疑問で不要ではないか。処方において、湿布処方のコメントが必要な理由が不明(突合点検するなら処方せんで確認できるのではと思ってしまいます)在宅で前月に往診していたら訪問診療日を翌月レセにコメントでさらに入力する必要性がわからない。                

●特定薬剤治療管理料にて、使用薬剤別でコメントを選択し入力するが、レセコンでは入力選択出来るのだが、電子カルテでは同じコメント内容で(イ)(ロ)(ハ)の目次だけが違うものがあり、電子カルテ→レセコンで会計する時に訂正しないといけなくなる。当院では今の所このコメントが特薬の算定時のみなので、同じコメントの内容なのに、と疑問に考える。             

●認知症患者リハビリテーション料を算定する際の計画書の作成日及び実施日、実施時間の入力。                            

●改正の度に、医師や事務、看護師の事務的業務が増え、医療、看護の部分に手がまわらなくなっている。コロナもあり、残業や休日出勤もかなり増えている、とにかく大変                              

●対称部位のレントゲンなどで、「右手関節」ではなく「手関節_右」となるため、レセプトチェックの時に見づらい。                  

●シップ→1日〇枚、〇日分の入力が煩雑だと感じています。内科の為1ヶ月にシップ10袋の処方は基本ありません。病名もついていて不必要なのでは?と思います。                                  

●在宅医療コード入力が多く、日付まちがいなどあり、返戻されたりするのですが、できれば、日付は、電算で送信しているので、はぶいてほしいのが、本音です。在宅医療は、コードが多すぎるのでは?コード入力でレセプト確認時間と日々のお会計時間が増えました。                     

●CPAPのコード入力が多いのと略された言葉がわかりにくいです。

●電カルとORCAの連携がとれていないため手入力が多い。(記載要領コードが電カルで入力できない)・注釈(コメント)をその都度入力していかないといけない。

●不必要と感じずに、業務していたので、気にはならなかったが、始めてコード表をみた時に探すのが大変で、これであっているのか、不安であった。    

●項目ごとにコードを入れる必要があるが、日付や内容などが重複しているものもあり、不必要と考えます。

●CT、MRIを同一月に行った場合に、初回の算定年月日を入力する必要がある。エコー検査は、詳細な領域の選択が必要となり、計算と時間がかかるようになった。                                

●超音波検査について、検査部位の記入が必要となりましたが、これは、煩わしいだけで不必要だと思います。                      

●湿布の用量、用法入力は、処方する人数も多く、つい忘れがちになる    

●不必要とは感じないが、レセ記載のコードが多いと感じます。

●CPAP治療継続のコメントは毎月必要か疑問               

●算定日情報を入力する項目→以前はフリーコメントで対応していた項目や、入力が不要だった項目も算定日を入力するようになっております。今まで不要だったものを入力する必要はないと思われます。                                                

●胸腹部超音波検査 検査部位の記載→検査項目で部位が明確にされているにも関わらず、詳細な領域・臓器の入力する必要性が不明確であり、またコードの種類が多く入力が煩雑となっています。                                                    

●写真診断 撮影部位の記載→従来記載していた撮影部位が選択コメントになりましたが、選択する部位が不明確なものがあります。(手指は手を選択するのかその他を選択するのか等)四肢については左・右・両側の別を記載するようになりましたが、撮影部位も含め、病名で判断できるのではないかと思われます。スクリーニング、原因検索含め撮影回数が多いにも関わらず、コードの種類が多く入力が煩雑となっています。                                                                        

●コンピュータ断層撮影→従来の撮影部位では、「胸部」「肩」は別部位として記載されていたかと思いますが、選択コメントで撮影部位が胸部・肩が同項目になっています。診療科によっては、肩を目的とした撮影はほぼないと思われ、同項目である必要性が不明確です。                     

●湿布薬処方時の「1日用量又は投与日数」→院外処方の場合、処方箋及び調剤レセプトに「湿布薬の投与量及び1日用量または投与日数」を明記されているため、用法等については突合点検時に確認できると思われます。処方件数は少なくないため、処方箋への記載と医科レセプトへの記載は二度手間でしかないと思われます。                                                            

●往診料・在宅患者訪問診療料・在宅時医学総合管理料等→記載事項では、実施日を記載することとなっているが、選択コメントでは実施年月日を入力させられています。レセプトは請求年月が限定されているにも関わらず、実施年月を記載するのは手間でしかないと思われます。また、それぞれの項目でそれぞれ選択コメントを入力しないといけない、項目によっては実施年月日を何日分も入力しないといけないため、算定時にかなりの手間となっています。         

●基本診療料・リハビリに対し入力項目が多く医事課の業務負担が大きい           

●特に画像診断で両上下肢(手、足、肘、膝等)の部位を選択したら、必ず左右を手入力しなければならない。選択のところになかったら、その他を選択し、結局、部位を手入力しなければならない。                  

●選択式のコード入力の有無のみで容認・査定が決定される事に疑問を持ちます。事務負担のみが年々増えていると感じています。新型コロナワクチン接種に伴う予約受付、データ入力、請求事務等、既存業務に加えての負担がある中、審査方法も御一考頂きたいと思っております。